何切る問題に悩まされる雀士
麻雀を打っていると打牌選択に悩むことが多い。牌効率を学び、受け入れ枚数が一番多い牌を選ぶのが正解だと教えられることが多い。簡単な14枚何切る、点数状況や捨て牌の状況を同時に考える難しい本格的な何切る、特殊な13枚何切るとバリエーションが多い。
悪鬼流道場でも[Enchant AI]を利用したSP何切る問題を定期的に出題している。こういった何切る問題には明確な答えがあるものや時代や流行によって答えが変わるものまで多数存在している。
鍛えられるのは「牌効率」
何切る問題をたくさん解けば麻雀は強くなるのだろうか。ほとんどの雀士は答えに行き着いていると思うが、何切る問題を間違いなく回答できるようになって初めて勝負の場に立てる程度である。何切る問題が解けるようになって勝てる場というのはかなりぬるい場であり、そういった場に参加できている雀士はその時点で「運が良い」だろう。
また何切る問題で注意したいのは間違った答えを覚えてしまうことだ。前述した簡単な14枚何切る問題での正解を覚えたまま、実戦で同じ形が出てきたのでそこで選んだ牌を切った。しかし点棒状況や場況を無視した選択であり、実際には間違いだったということが多々ある。
形だけを覚えるのは実はリスキーである。
実戦上での何切る問題の正解
牌効率だけを覚えても勝てるようにはならないのは理解していただけと思う、さらに間違えて覚えていた場合などを含めると何切る問題を解きまくるのは本当に正解なのかと勘繰ってしまう。
どんなに何切る問題を解いても実戦で迷う手牌は出てくるものだ。こういう場合何を切るのが正解なのかを考えるのはすでに遅れている。考えなくても切る牌が分かる状況こそが何切る問題を解いている成果であり、迷った時点でもはや事前学習の意味は無くなっている。
この状況からなんとか正解を導きだそうとする雀士が多く「すいません長考します」と考えてしまう。悪鬼流の教えに「考えても答えはでない」というものがあり、かの桜井章一先生も「考えているんじゃない、迷っているだけだ」という言葉を残している。
長考して一から確率を計算して答えを出すのだろうか、それとも同じような状況を思い出して答えを出すのだろうか。どれも間違いである。迷った時点でその選択はミスなのだから。
ギャラリーに答えがある
何を切るか迷っているといっても実際は2択であることが多い。
天秤にかけているというのが正解だろうか。「手の大きさ:速さ」であったり「攻める:降りる」であったり、切る牌を選んでいるというよりかは手の方向性に悩んでいるという感じだ。
そんな状況でもしギャラリーが居たのならどういった選択をするだろうか?
自分自身が本当に育てあげたい手が「チャンタ」だとしても、無難に「牌効率」に従ってしまわないだろうか。先制リーチ者に対して「押し返したい」のに、セオリー通りに「降りて」しまわないだろうか。
ギャラリーや視聴者というのは麻雀に参加していない第三者である。本来そんな第三者に対して気を遣って正解の牌を切る必要は無いのだ。なんだったらビビらせてやるぐらいで丁度いい。
ギャラリーのレベルに合わせてビビらせる
ギャラリーをビビらせるのは簡単ではない。
普段からしっかりとした打ち方をしていてこそ暴牌が際立つのであり、しっかりと打てない者の暴牌はギャラリーからすればただのいつもの出来事である。プロ雀士がテレビ対局で際どい牌を通す瞬間などを思い浮かべてもらうと分かりやすい。
またギャラリーの質も考慮する必要がある。せっかくの一打がギャラリーにとっては当たり前の牌であってはビビらせる事はできない。他にも卓上メンバーをビビらせる必要は無いので無駄な強打やパオを成立させるような暴牌はやめておこう。
総合するとおすすめは「立直一発目にドラを切る」ことである。
打牌選択の理由を聞かれたら「うるせぇ」とでも答えておくと場況が良い。

悪鬼流麻雀においてルール無用の「トイトイの構え」を編み出し、数々の大物手を蹴ってきた実績を持つ。トイツ濃度という考えを独自に進化させ、立直者に対しては決して楽をさせない打ち筋を選ぶ。座右の銘は好牌先打・尖張牌。
好きな役は「対々和」好きな雀士は「土田浩翔」



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