麻雀を打つ際に気を付けるべき事はなんだろうか、それは一緒に打つ人への感謝を忘れないことだ。かみ砕いて言うと同卓した人をイラつかせないことが大事だ。一番に打牌スピードであったり、講釈を垂れたり、口三味線をひいたりとマナー違反ともとれる行為をしないことだ。待たせてもいいから打牌をゆっくり考えたい、レベルの低い変なアガリで自分の跳満を蹴られたから解説したい、初心者を騙して振り込ませたい。まぁこんな相手とは同卓したくないというのが皆考えることだろう。
悪鬼流麻雀では細かいルールやマナーを徹底しているが、三味線だけは許されている。元から顔見知りの麻雀コミュニティでは三味線についてはそこまで厳しくないのが普通だ。そもそも会話も無く黙々と打牌を繰り返すようなガチな団体ではない。
麻雀における三味線とは何か
手三味線、口三味線。略してシャミなどと呼ぶこともある行為。そもそもどういった言動や行動が三味線扱いになるのかを説明しておこう。まず代表的なのが「まだ2シャンテンですわ~」「あかんこの手安すぎる」などと自分の手牌の状態を教えることだろう、もちろん前者はテンパイしているし後者はドラを暗刻で持っているわけだ。他にも大三元気配のある白中の副露に対して「發はこっちで持ってるから安いね」はたまた国士無双気配の相手に「いつカンしようかな」などといった種類の口三味線である。本当のことを言っている可能性もあるし、嘘をついている可能性もある。ただし明確に牌を見せてしまうのは三味線とはいわない。
他にも言動を伴わない三味線行為、私は手三味線などと呼んでいるものがある。よくあるのが立直宣言時に待ち牌に悩むフリをする行為、「腰」と呼ばれる鳴くか迷ったあげくに鳴かない行為、有名なものではリーチ者に対して降りたと見せかけて手牌からツモ牌と同じ牌を切る行為(空切り)などだ。この中でも「腰」に関しては見せ牌と同じような裁定になっている場所もあり注意が必要である。
どちらも対局相手を騙したり特定の対局相手を有利にするなどの行為であり、本流の麻雀ルールではマナー違反とされている。
口三味線がゲームに与える刺激
マナー違反である三味線が許されているのは、それ自体が面白さに繋がっているからだ。アナログで打っている限り三味線を完全に封じることは理論上難しい。それこそオンライン麻雀ゲームですら長考を使ったブラフを仕掛けることだってできてしまう。口三味線を信じてしまうのではなく、なぜ今その嘘をついたのかまでを含めての麻雀を打つ方が面白い。
「厳しいけど、先制だしリーチにするか……」
こう言われたら貴方は「相手は形は良くなさそうだ、よし攻めてみよう」と素直に考えるのだろうか。自分ならば愚形テンパイで三味線を使うなら「理想形が出来上がった、これはデカいよ」などと言って相手に降りてもらおうとする。つまり「厳しいけど……」なんて部分は本当に厳しい愚形時には使わない言葉である。正直な所、相手の手牌が見えない麻雀において口三味線はヒントでもある。口三味線を看破された時にはリスクを負う可能性があるのだ。
交渉ゲームにも通ずる三味線
最初から協力関係でなくてもオーラス1着時に4着の相手が2着確定アガリなどをしてくれるのは有難い時がある。最初は敵同士でも点数状況によっては味方が生まれるのは麻雀の面白い所だ。そういった戦時中の味方に対して持ち持ちの役牌などを止めているのはもったいない。手牌状況を伝えることのできる口三味線アリルールではこういったサポートも可能だ。Win-Winな関係を築ければ勝利は近いだろう。もちろん相手からの裏切りもあるという事を付け加えておこう。
見せ牌は禁止もしくは厳しい罰則を設ける
口三味線と見せ牌が重なるとさすがにゲームとして崩壊するのでかなり厳しくしたほうが良い。国士気配に4枚目の19字牌が見えていない状況で「最後の白を掴んじゃったよ」などと口三味線をするのは別に良い(安心させて他家に振り込ませたい、国士を諦めさせたい等の心理戦になる)が、本当に4枚目の白を見せてしまうと文字通り白けてしまう。アナログで麻雀を打っているとイヤでも見せ牌をしてしまう事はあるが、こういった重要な牌は見せないように口酸っぱく言うようにしている。

悪鬼流麻雀においてルール無用の「トイトイの構え」を編み出し、数々の大物手を蹴ってきた実績を持つ。トイツ濃度という考えを独自に進化させ、立直者に対しては決して楽をさせない打ち筋を選ぶ。座右の銘は好牌先打・尖張牌。
好きな役は「対々和」好きな雀士は「土田浩翔」


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