オリ打ちの恐怖
先制リーチに対してどうも行けるような形じゃなくオリようと決めた手。現物や字牌を落としていき、振り込みを避ける形でもはや手牌はバラバラになった終盤。思ったよりも安牌が増えず手詰まり、こんな時どうするだろうか。
おそらくほとんどの雀士が通る可能性の高い牌をなんとか捻り出そうとする。片スジ、3枚壁、序盤に切られている牌のソバ、生牌だが客風牌。現物が無いならもうこの手からはこれしかないという1牌を選ぶはずだ。
そして無常にも響き渡る「ロン」の声。
それだ……そんな甘い牌が出るとはな
攻めていたら出なかったはずの牌
こういう放銃というのは負ける麻雀の代名詞ともいうべき行動だ。リーチが掛かろうが素直に手を進めていれば出なかった牌なら特にダメージはデカい。理論的にはオリるのが正解であり、捨て牌選択も理論的に一番パーセントの低い牌を切ったはずなのに間違いのような気にさせる打牌である。
こういったオリ打ちに対して、対局中に何がいけなかったのか等を考え始めるとキリが無い。悪鬼流ではこういう放銃は全て即座に忘れるようにしている。
詰まっている状態はすでに不運スパイラルだ
さて、では放銃を避けるにはどうすれば良かったのか。状況をおさらいしてみよう。
- リーチ初期はオリれる牌が何枚かあった
- 終盤になり手の内で安牌が尽きた
- 一番可能性の低い牌で放銃した
ここで注目したいのは②部分である。安牌なんてものは巡目が過ぎるにつれて増えるものであり、リーチ者もある程度は増やしてくれる。またリーチ者が終盤になってもアガっていない。このままオリ切れば流局になりそうな状況で完全な安牌が無くなったという状況だ。
まだ放銃こそしてないものの、攻めている手でも無い状態で安牌が無くなるという「不運」がすでに発生している。これが2副露、3副露して手牌が少ない状態なら自分の責任でもあるが全くの面前状態で安牌が無いとなるとこれは「不運」で間違いない。
これは兆しでもある。間違いなく不運ではあるが、この段階では放銃という一番最悪な状態にはなっていないのだ。これに気付けるかどうかで次の行動が変わる。
切る牌を考えることは不運を感じ取っている

次に起こる不運な出来事と言えばなんだろうか。「可能性の一番薄い牌で当たる」ことである。
「14枚も選べるのにわざわざ当たり牌を選んで切ってしまう」のが不運な流れだ。とはいえこれに当てはまらないパターンもある。考えずに切れる牌というのはこういう時に当たることはない。完全に安牌でなくとも、暗刻持ちの字牌などこんな待ちなワケないとスパっと切れる牌は当たることはない。
もし少しでも「単騎待ちの可能性あるかも……」と指が止まった場合は注意が必要だ。本来なら考えもしない単騎待ちの可能性を考えたのだ、おそらく一度手牌を見渡して他の牌と見比べるだろう。そして最終的に「やっぱ単騎待ちは無いよな……」と字牌を切るだろう。
そして無常にも響き渡る「ロン」の声。
いやぁ出ると思いましたわ、七対子の西待ち。狙い撃ちw成功ナリww満貫ハッセ
選ぶのは一番危険な牌
もし自身の指が不運を感じ取った時、やれることはあるのだろうか。不運というならば、結局どの牌を選んでも放銃するのでは無いだろうか。しかし、そんな瞬間にこそ切り抜けられる秘策がある。
不運であるが故に一番危険な牌こそ通るのだ。
追い詰められた時の打牌選択でまず「これは切れない…こっちもドラなので無理…」という感じで牌を寄せたりしないだろうか。この一番最初に指が選んだ、一番切れない牌こそが安牌なのである。
指が選んでいく最後の牌というのが本来切る牌、その対極に位置するのが一番最初に選んだ牌だ。他家からは暴牌のように見えるかもしれない、副次的な効果でリーチ者以外を降ろせるかもしれない。そんな強気な打牌選択こそが生き残れる道なのだ。
ロン!

悪鬼流麻雀においてルール無用の「トイトイの構え」を編み出し、数々の大物手を蹴ってきた実績を持つ。トイツ濃度という考えを独自に進化させ、立直者に対しては決して楽をさせない打ち筋を選ぶ。座右の銘は好牌先打・尖張牌。
好きな役は「対々和」好きな雀士は「土田浩翔」



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